大波乱が起こるもの

 夏のグランプリレース・宝塚記念。阪神2012中山記念場の芝2200mで実施されるG1競走です。春シーズンの古馬中長距離路線の締めくくりとなる位置づけで、暮れの
グランプリ有馬記念と同じくファン投票によって出走馬が選出されます。ただすこし前まで、宝塚記念は同じG1レースでもすこし格下なイメージがありました。
というのも、G1レースの重なる秋阪急杯2012に向けて天皇賞・春の後は十分な休養をとるため、このレースを回避することが多かったからです。それに日本ではG1レース群の
中でも特に重要なレースを八大競走(皐月賞・日本ダービー・菊花賞・桜花賞・オークス・天皇賞(春・秋)・有馬記念)と呼んでいますが、宝塚記念はそれに含まれて
いません。だからあの5冠馬といわれたシンザンもこの宝塚記念を制していますが、5冠のなかに数えてもらえていないんです。だから今日の呼び方でいくとシンザンは
G?6勝馬なんですね。あと、宝塚記念の特徴としては、なかなかG1レースに手が届かなかった馬がやっとその栄冠を手にするレースという印象も強いです。
メジロライアン、マーベラスサンデー、メイショウドトウなんかはこのレースが唯一のG1タイトルです。
 たからといって宝塚記念を軽視することはできません。こと近年はスピード第21回アーリントンC予想の流れでステイヤーが少なくなっていますから、出走馬のレベルはいまや天皇賞・春
よりも上ですし、また海外遠征も増えてその壮行レースとして使われることもあります。最近凱旋門賞で2着に入り、日本のみならず世界を驚かせたナカヤマフェスタも
このレースを勝って、欧州に遠征しました。考えてみればナカヤマフェスタも重賞勝ちこそあれ、G1では力の一歩足りないような馬でしたから、傾向としては前述の
ライアンやサンデーのタイプなのでしょうが、しかし海外に行けば大活躍してしまう。もしかしたらこういった連中は日本の競馬よりも欧州のような力のいる馬場の方が
合っていたのかもしれませんね。
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